東北地域支部連合会/第56回東京歯科大学同窓会 東北地域支部連合会総会

 第56回東京歯科大学同窓会東北地域支部連合会総会が,令和元年6月22日(土),山形県支部の主管で,山形市ホテルメトロポリタン山形にて開催された。来賓として澁谷國男東京歯科大学同窓会会長,阿部伸一東京歯科大学教授,臼井文規東京歯科大学同窓会専務理事,本田富彦東京歯科大学同窓会地域理事をお招きし,東北6県より会員54名の参加があった。
 まず役員協議会では,五十嵐 栄東北地域支部連合会会長挨拶の後,来賓の澁谷会長よりご挨拶いただいた。報告議案として平成30年度東北地域支部連合会事業報告,そして各県支部の現状報告が行われ,議事では平成30年度東北地域支部連合会の決算案の承認,次いで令和元年度東北地域支部連合会の事業計画と予算案の説明があり承認された。協議事項では山形県より⑴「東京歯科大学同窓会東北地域支部連合会会則並びに同窓会評議員・東北地域理事輪番の確認について」,⑵「東京歯科大学同窓会東北地域支部連合会支部長・幹事長会開催の今後について」,⑶「各支部における高齢会員の対応について」,⑷「『各県支部現状報告』への事務連絡先の追加記載について」の議題が出され協議が行われた。
 引き続き開催された総会では,太田貴志山形県支部副支部長より開会の辞,五十嵐東北地域支部連合会会長より挨拶の後,澁谷同窓会会長よりご挨拶をいただいた。阿部教授からは大学の現況について説明,臼井同窓会専務理事より同窓会の報告,本田東北地域理事よりご挨拶をいただいた。次いで逝去会員への黙祷,役員協議会報告,2名の新入会員報告が行われた。議事として平成30年度事業報告と決算が承認され,その後,令和元年度事業計画と予算が承認され総会は終了した。
 学術講演会は,阿部伸一母校解剖学講座教授より「高齢者における摂食嚥下機能の衰えと歯科治療による再活性の可能性」と題して行われた。高齢者の口腔領域では,歯槽骨の消失,骨粗鬆症,筋機能の低下,サルコペニア,分泌唾液の減少,筋膜維持のためのリガメントの緩み,など多くの身体的な環境変化にさらされる可能性があり,何か歯車が狂うと徐々に口腔・咽頭領域の機能低下が進んでゆく。「摂食」「咀嚼」「呼吸」「発音」各々の機能を総合的な視点から理解し,鼻腔,口腔,咽頭,喉頭,気管,食道が協調的に機能する一つの多目的空間である事を理解することが重要となる。日常何気なく行っている摂食・嚥下動作にひとたびずれが生じると,摂食・嚥下障害を惹起する。現在嚥下障害・誤嚥に起因する肺炎が問題となっている。大切な口腔・咽頭領域の解剖学知識,咀嚼嚥下機能の衰え,そして機能低下はどのように防ぐべきなのかを講演された。
 記念写真撮影後,五十嵐会長より歓迎の挨拶,澁谷同窓会会長,冨田 滋山形県歯科医師会会長よりご祝辞をいただき,東海林 修山形県支部顧問の乾杯のご発声で懇親会が行われた。山形自慢のさくらんぼや,芋煮,そして美味しい日本酒も沢山用意され参加者一同楽しいひとときを過ごした。
 翌日は,蔵王カントリークラブにて,9名の参加者でゴルフ大会が開催された。
 次回は,令和2年6月に秋田県支部主管で行われる。

(昭和62年卒・五十嵐 徹 記)