愛知県支部/平成24年学術講演会

 7月8日(日)午後2時より,アパホテル名古屋錦にて愛知県同窓会学術講演会を開催しました。梅雨の合間の蒸し暑い日にもかかわらず,40名の先生に出席していただきました。講師には,日本に7人しかいない米国口腔顔面痛学会認定医の井川雅子先生をお招きし,「口腔顔面痛:原因不明の歯(顔)の痛みへの診断と対処法~その痛み,本当に歯が原因ですか~」と題してご講演いただきました。著書・論文等数多く発表され,全国各地で講演されており,歯痛・顔面痛診断のエキスパートということで,解剖学・神経学等難解と思われるところをわかりやすくかつ興味深く説明していただき,群発頭痛,三叉神経痛,舌咽神経痛,非定型歯痛等の各症例はそれぞれ大変インパクトのある症例で,中身の濃い有意義でためになる講演でした。それにしても,率直な感想を言わせてもらえば,今更当たり前のことですが安易な抜髄,抜歯をしてはならないということです。ただ,保険診療中心の開業医としては,ある患者さんの痛みの訴えに対し「これはひょっとしたら歯が原因ではない。場合によっては三環系抗うつ薬による薬物療法が望ましいのではないか。」と診断したとしても,そのあとカルテの記載を含め,患者さんを紹介するための医療連携の仕方など大変戸惑います。このような症例は誰しも遭遇する可能性があり,こういう患者さんは今後増えるであろうとも予測されるので学会,歯科医師会等が協力し,より良いシステムを構築し,医療機関にとっても患者さんにとってもわかりやすいスムーズな医療連携ができることを強く望みます。

 講演終了後は会場を移し,講師を囲んで懇親会を開きました。そこでは本日の演題とは異なりますが,井川先生は日本顎関節学会の認定医および評議員であられ,わずかな時間でしたが顎関節症の話も伺い,目からうろことはこのことだと感心しました。是非次はTMDを題材として講演をしていただきたく思います。下の写真は講演後の懇親会会場での集合写真です。

(竹内英樹 記)