会長
矢﨑秀昭
(東京歯科大学同窓会会報 平成29年12月号/第410号より)
平成28年1月に発足しました現執行部も本年12月末までとなりました。平成28年度・29年度の執行部の発足にあたり同窓会運営の重点項目として,会員との連携強化,情報ネットワークなどを活用した会員への情報の提供,大学との協力体制の強化,アカデミア構想による人材の育成,会員の支部加入促進と財政基盤の強化の5項目を掲げました。
このうち特に若手の会員との連携につきましては,本年度も卒業5年目までの会員自身により企画,運営による新進会員の会を開催いたしました。さらに大学の協力のもと学生を同窓会の準会員として,学生時代や,さらに卒業時や研修医の終了時などに,歯科医師としての人生において同窓会が果たしている役割や,各種事業,各地域における同窓会支部の具体的な活動などについて紹介をしています。
会員への情報提供については,ホームページをできるだけ早期に更新し,常に新しい同窓会の活動や予定などについてお知らせしています。最近の在校生のご父兄は母校の同窓生だけでなく,他大学の出身の方々が著しく増加しています。本年8月に大学の協力のもと,大学広報を保護者の方に配布する際に,平成29年2月号と6月号の同窓会会報を同封して戴き,全保護者の方に配布いたしました。保護者の方からは,将来ご子弟が入会する同窓会の組織の活動について知り,さらに地元における同窓会支部の状況などを知ることができ,将来について安心感を持つことが出来たとの反応もありました。
大学の創立120周年の記念事業の大学の水道橋移転は,昨年4月の西棟の建設,本年4月の短期大学歯科衛生学科の開校により一段落を迎えることが出来ました。血脇ホールの建設,さらにこの西棟の建設に関しましては,同窓の皆様には大学へのご寄付をお願いし,絶大なるご支援を賜り心から厚く御礼申し上げます。本年10月号の会報に掲載されていますように,大学として長く感謝の気持ちを表すため,ご寄付を賜った会員のお名前を刻んだ銘板を西棟に掲示いたしました。現在,大学は今後とも臨床研修施設や学生の厚生施設の充実を図ってゆく必要があります。平成30年3月まで大学への寄付を継続してお願いしておりますので,ご支援賜りますようお願い申し上げます。
同窓会の学術部におきましては,アカデミア構想による若手の会員の人材育成に努めております。毎週のように同窓会におきまして,夕方に症例発表を中心とした勉強会を開催しております。ここで育った多くの人材が同窓会の学術委員として,さらに各地域において,地域医療の担い手として活躍しだしておられます。
現在,日本歯科医師会には役員として5名の東歯同窓がおられ,また都道府県の会長として5名の同窓が活躍されておられます。
また,日本学校歯科医会会長の川本 強先生,日歯連盟副理事長の冨山雅史先生はじめ多くの同窓が,現在,全国の歯科関連組織で中心的役割を担っています。
さらに,衆議院議員として千葉県の白須賀貴樹議員,参議院議員として神奈川県の島村 大議員が同窓の国政議員としておられ,日本における歯科医療の充実に向けて日夜努力されておられます。
同窓会としてはこれらの方々に続き,将来の日本の歯科界を担う若手の人材の育成を各地域支部と連携して,さらに進めてゆこうと思っています。継続可能な共済制度の改革や各種事業の合理化などにより同窓会の財政基盤の強化に取り組んでいます。それには各支部の皆様の絶大なるご支援が何より大切となります。今後とも同窓会への皆様の更なるご支援を宜しくお願い申し上げます。