栃木県支部/平成28年度定時総会

 平成28年12月4日(日)宇都宮市のホテルニューイタヤに於いて,平成28年度の東京歯科大学同窓会栃木県支部定時総会,記念講演および懇親会が行われました。
 総会は簗瀬昇常任幹事の司会により進められ,議事に先駆け今年度亡くなられた会員の先生に向けて黙祷を行いました。支部長矢島俊助先生の挨拶,来賓の東京歯科大学同窓会副会長澁谷國男先生,東京歯科大学副学長橋本正次先生よりご祝辞をいただき,同窓会の現状や母校の様子をお話いただきました。
 議長小滝正人先生の進行のもと,議事も粛々と進められました。顕彰式では,瑞宝双光章を叙勲されました中江千万紀先生に賞状,また長年支部長を勤めていただいた菊地善郎先生へ感謝状がおくられました。
 続いて行われた記念講演では『水道橋再考』という演題にて茨城県筑西市開業の一木 勉先生(昭50卒)によりご講演いただきました。「かけら」コレクターとして一千棟を超える建物の最後に立ち会われてきた先生には,様々な資料をお持ちいただき,高山紀齋先生,血脇守之助先生や東京歯科大学・旧水道橋校舎についての貴重な話や,旧水道橋校舎を設計した森山松之助氏の話などを聞かせていただきました。「校歌は永遠に歌い継がれていきますが,建物は壊されてしまった。しかし旧校舎に込められた精神,考えたこと,訴えていたことは語り継いでいかなくてはいけないと思う。」と言葉で締め括られていました。先生のかけらコレクションは貴重な物が多く,様々展示会に出品されています。機会があれば,先生のコレクションの実物のかけらを通して歴史を感じてみたいと思いました。
 その後部屋を移し,牟田具城常任幹事の司会の元懇親会が行われました。来賓の栃木県歯科医師会会長宮下均先生,記念講演の講師一木努先生よりご祝辞をいただきました。落合雅雄先生の乾杯の音頭で宴は始まりました。和やかな雰囲気の中,交流を深めることができました。
 最後に恒例の平成ゴスペロール隊先導による東京歯科大学校歌斉唱。一木先生のご講演後でもあり,校歌に込められた先輩たちの精神が受け継がれている重みを感じながらのお開きとなりました。

(平成3年卒・柏瀬 昌史:写真 昭和63年卒・鈴木 恵実:記)