愛知県支部/令和4年度総会

 新型コロナウイルス第8波の中,令和4年12月11日(日)名鉄グランドホテルにて,ご来賓として東京歯科大学歯内療法学講座教授の古澤成博先生と本部同窓会常任理事の髙橋潤一先生にご臨席いただき,令和4年度東京歯科大学愛知県支部総会が開催されました。小関健司専務理事の司会のも と,鈴木祥夫副会長の開会の辞に続いて橋本雅範会長の挨拶では,新型コロナウイルスの感染拡大により,講演会等のリアル開催が中止となっていたが,ようやく本年3月には第1回六校合同講演会の開催,4月には蒲郡ラグーナベイコート俱楽部で親睦講演会,8月には初の試みとして学術講演会に愛知県出身の東京歯科大学の現役学生さんにも出席していただき,同窓会のメリット等アピールができたこと,9月には東海地域支部連合会総会が盛大に開催できたことの報告がありました。
 続いて古澤成博先生から大学の現状について,6月から一戸達也先生が学長に就任され新体制になったこと,最近の国家試験の合格率は良好で今年も1位であったが,今後は厳しくなっていくのではないか等の報告があり,慶應義塾大学との合併に関しては継続中であると述べられました。次に髙橋潤一先生より同窓会の現状について説明がありました。
 引き続き昭和46年卒の山田 有議長の下,各部報告,外部会議報告等が各常任理事より滞りなく行われ,その後,監査報告,議事,協議が行われ,最後に長谷部雅志副会長より閉会の辞があり総会は無事終了となりました。
 記念講演会は「再根管治療とマイクロエンド」という演題で古澤成博先生にご講演いただきました。難治性根尖性歯周炎と診断され,再根管治療を余儀なくされた症例について,その原因,潜む問題点,各種偶発症への対処法や防止法などについて,実際の症例を提示しつつ解説されました。歯内療法領域にマイクロスコープが導入されてから,すでに30年近く経過しますが,使いこなすことは容易ではないようです。また,根管治療薬として「カルビタール」について説明があり,難治性根管治療剤として極めて有効であることを再認識させられました。纏めとして初回時には確実な根管処置を行うこと,防湿,仮封など根管内を感染させないこと,根管に応用する薬剤は適切に選択すること, CT 撮影応用も重要であると説明がありました。最後に正確な歯内療法処置をすることによって患者さんから絶大な信頼が得られることは間違いないと述べられました。
 お楽しみの懇親会は竹内英樹常 任理事の司会のもと,来賓としてご臨席いただいた愛知県歯科医師会会長の内堀典保先生のご挨拶に続いて成瀬 健監事の乾杯で始まりました。今回は残念ながらアトラクションはありませんでしたが,久しぶりの宴席で皆さん盛り上がり,夫馬眞也監事の閉会の辞にて終了となりました。

(平成2年卒・白岩 克規 記)