常任監事
太田昭二
(東京歯科大学同窓会会報 令和3年10月号/第425号より)
同窓会会報は,どこから読んでも構いませんが,このページを開いていただきありがとうございます。会報は広報部広報委員会が企画編集し発行している雑誌で,同窓会本部や支部の活動状況をはじめ学術文やクラス会情報等さまざまな内容が盛り込まれています。
中でも,新型コロナウイルス感染症について名誉会員 奥田克爾先生に2020年6月号,2020年12月号,2021年6月号と3回にわたって投稿いただきました。新型コロナウイルス感染症のことをこれらを読んでその実態や本質を理解し,感染予防に立ち向かう勇気を得ることができました。奥田先生には心から感謝申し上げます。
また,2020年10月号から「重点事業へのアプローチ」として新進会員についての連載が始まりました。新進会員について詳細に紹介しているのにも関わらず,2021年2月号の新進会員のつどいアンケート結果には唖然としました。「新進会員のつどい・同窓会について知っていますか」の質問に「知ってる33.9%,少し知ってる33.9%,あまり知らない23.3%,全く知らない8.9%」つまり32.2%約3分の1の新進会員は残念ながら新進会員や同窓会のことに興味がないか関心がないのが分かりました。今年も新進会員のつどいが11月13日(土)17:30からWeb で開催されます。是非多くの人が参加されて同窓会に対する意識を高め理解を深めてもらいたいと思います。そしていずれ地元に帰ったなら各支部に入会して,そこで先輩達と交流することで,心豊かになりこれからの生き方を学ぶことができるかもしれません。コロナ禍で人と人とのふれあいが薄れそんな時だからこそ同窓会の存在意義があります。
どうしてこういうことを言うのかは,若い先生が入会されないと同窓会の基盤が崩れるからです。ご存知のとおり,同窓会は会員からの会費収入で成り立っています。最近の会費収入は頭打ちどころか減少傾向であり,平成23年度には1億円を超えていましたが令和2年度では9,100万円台で約1,000万円の減額です。若い先生達が新進会員を終えてからの支部入会が充分でないことが原因です。新進会員はこれからの同窓会を支える土台として期待をしていますので,支部加入を心からお待ちしております。
さて,令和2年1月に澁谷会長による新体制が発足したまさにその1月に国内で初の新型コロナウイルス陽性反応が武漢から帰国した男性に出て,またたく間に全国に広がり,同窓会の活動も一変しました。1月の第1回理事会は通常通りでしたが,それ以降,常任理事会や理事会その他各部の委員会等は軒並みWeb 会議を余儀なくされました。そのために令和2年度の事業費が令和元年度に比べて約1,800万円減額しましたが,決して活動していない訳ではなく各部では今できる範囲内で努力していることをお伝えしておきます。余剰分は各支部に還元することになります。
最後に,このコロナ禍はまだまだ終息するには時間がかかります。これからはコロナウイルスとともに生きていくことになり,新たな取組みをしなければならないでしょう。この機会に執行部をはじめ会員各位が一緒になってこれからの同窓会のあり方を智恵を出し合って考え,より良く発展する同窓会を目指す第一歩を踏み出すことを願っております。