ふるさと自慢:日本で47番目に有名な県,島根の自慢/島根県(同窓会報420号より)

 海外旅行すると,日本の良さがわかると感じたことは誰しもある経験だと思います。それと同様に島根県民である私は,学会で全国を旅すると,「やっぱり島根っていいね‼」と思うことが多々あります。島根には,時間をかけないと得られない歴史や文化,時間をかけてもなかなか得られない自然など他では得難い貴重な資源があるのがその理由の一つだと思います。
 今回は,COVID-19の影響で外出を自粛されている皆さんに,島根の「いいね‼」の中のお取り寄せグルメを紹介したいと思います。

お取り寄せグルメ3選

(1)和菓子(若草)
 国宝5城のうちの一つ松江城7代藩主の松平不昧が江戸時代の代表的茶人であったため,島根県松江市には, お茶の文化があります。幼い頃から学校行事などで,お茶に慣れ親しんでいる松江市民おすすめの和菓子が三大名菓のうちの「若草」です。

(2)ノドグロ
 人口5万5千人足らずの小さな町にも関わらず,全国ふるさと納税ランキングで毎年,上位に位置づける島根県浜田市。浜田港で水揚げされる高級魚・ノドグロは全国屈指のおいしさと言われています。脂ののったとろけるような旨みは絶品のひと言です。島根県出身のテニスプレイヤーの錦織 圭選手の大好物で帰郷の際には,必ず食べるとも言われています。

(3)出雲そば
 縁結びの神様として知られる「出雲大社」がある出雲地方の代表的なグルメです。長野の『戸隠そば』,岩手の『わんこそば』,島根の『出雲そば』は日本三大蕎麦と言われています。一般的には朱塗りの丸い三段の器に入って出されます。一段ずつ種々の薬味を入れ,つゆを直接かける「割子(わりご)」という珍しい食べ方で知られています。

その他の名所やグルメ一覧

●ユネスコの支援により設立された世界ジオパークでスケールの大きな自然有する隠岐諸島
●伝統芸能どじょうすくいと世界一の日本庭園足立美術館を有する安来市
●古代の繁栄を匂わせる数多くの遺跡有する雲南市
●ブランド米(仁多米)で握ったおにぎりは最高です。奥出雲町
●世界遺産――石見銀山のある大田市
●伝統芸能――石見神楽の川本町
●日本でも数少ないリアル日本昔の風景のある――飯南,邑南,美郷町地域
●美しいビーチを有する益田市
●バブルリングで有名なイルカの水族館がある江津市
●山陰の小京都,森 鴎外,西周を産んだ風情あふれる街並みが魅力の津和野町
●清流日本一の高津川を有する吉賀町

 コロナ禍で急速な普及を見せているオンラインミーティング。遠く島根からでも,全国にいる大学時代の旧友とものの数秒で繋がれる時代になりました。オンラインミーティングは五感のうちの視覚や聴覚を用いた情報収集には特に便利で,現代のどこでもドアを実感しているのは私だけではないと思います。
 しかしながら,オンラインミーティングでは得られないモノがあるのも実感しています。今回紹介したグルメのように味覚を利用して得られる情報や,嗅覚や肌感覚(触覚)を使わないと得られない空気(雰囲気)などがそれにあたると思います。
 実際,神様が八百万(やおよろず)いる島根県には(過疎化で人口は70万人を切りましたが…(涙))数多くの神社があり,神社を巡ると,そこに流れる空気の違いを感じることができます。そのせいか,島根県民は,「神様の言うとおり」を妙に重々しく感じてしまう始末です。
 そんな島根県民は,スローガンはリメンバー島根?で,自虐ネタが好きなのが特徴です。島根の1番のオススメはと聞かれたら,誰も傷つけない自虐ネタが好きな優しい県民ですと自信を持って答えられます。
 コロナ終息後には,オンラインでは得られない島根の空気や心優しい住む人々の息遣いを是非,実際に来て,観て,感じてください。

(平成13年卒 神庭 光司)