巻頭言/更なる躍進に向かって

会長 澁谷國男
会長
澁谷國男

(東京歯科大学同窓会会報 令和2年2月号/第419号より)

 新年明けましておめでとうございます。同窓の皆様には令和2年の新春を爽やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
 一昨年11月矢﨑前会長のご逝去にともない残任期間1年余会長職をおあずかりし,会務を遂行してまいりました。昨年9月の相次ぐ風水害に被災された会員のための支援金募集を同窓の皆様にお願いし,多額の支援金のご協力をいただきありがとうございました。昨年12月15日に被災された各地域支部へ支援金を送付完了いたしました。昨年11月開催の東京歯科大学同窓会評議員会において次期同窓会会長のご承認をいただき2年間の任期を全うすべく努力いたします。同窓の皆様には更なるご協力,ご支援をよろしくお願い申し上げます。
 現在,歯科界を取り巻く環境は厳しいものがあり,多くの課題があります。本学同窓会が更なる発展を期待できる組織となるよう努力をしてまいります。
 前執行部よりの目標である①若手会員・女性会員がより参画しやすい組織の構築,②各支部への会員の加入促進と支部活動の充実,③会員による大学への支援と母校学生との連携,④新たなる情報手段の活用によるより充実した会員との情報の共有,⑤多方面で活躍する人材の育成,⑥財政基盤の強化,以上を引き続き実現すべく全力で取り組んでまいります。
 歯科界を取り巻く社会状況の変化に対応すべくより広い行動範囲のある同窓会をめざしてまいります。同窓会活動の原点は,全国各支部による多方面にわたる活発な組織活動にかかっています。特にここ数年同窓会支部会員加入者の減少傾向が顕著です。大学の協力をいただき,学生や研修医の時から,同窓会や歯科医師会活動の社会的意義とその重要性についてアピールするなど将来を見据えた対応を図ってまいりましたが,今年度はさらにその活動を強化すべく,執行部内の委員会を組み替えし,きめこまかい活動をしてまいります。
 本年は東京歯科大学創立130周年を迎えます。大学は10月に在校生を中心とした,記念行事を予定しております。同窓会も全面的に協力いたします。
 大学120周年記念事業として水道橋への移転事業も,本年11月千葉キャンパスに千葉歯科医療センターが開設されほぼ終了いたします。
 現在,教育改革の名のもと,文科省は大学に多くの課題を要求してまいります。本学も取り組むべき多くの課題があります。私立歯科大学間の熾烈な競争が生じております。
 同窓として,この伝統に育まれた母校が今後とも歯科大学の雄として存在し続けることが大切なことです。
 同窓の皆様には歯科大学の状況をよりご理解賜り母校への物心両面にわたるご支援を宜しくお願い申し上げます。