平成30年11月4日恒例の川崎水橋会会員家族懇親会が,2020年に開催される東京オリンピックマラソンコースを遊覧するという厚生部の大塩美樹子先生のご提案のもとに開催された。
当日は,曇りの天候のもと,川崎各地(溝の口,小杉)よりバスで出発,都内ということもあり,道も順調に進み,最初の目的地である東京都美術館に到着した。世界で最もよく知られる名画の一つ「叫び」を描いた西洋近代絵画の巨匠,ムンクのコレクションをノルウェーの美術館から初来日した作品もある貴重な展覧会であった。ムンクの生涯をたどりながら,「接吻」や「吸血鬼」など繰りかえし取り組んだモティーフ,家族や友人の肖像画,鮮やかな色彩が輝く風景画など,60年にも及んだ作品を参加者は熱心に観覧していた。
その後,マラソンコースの一部を通過し,お待ちかねの昼食会場である東京国際フォーラム内の酒蔵レストラン「宝」に到着した。天ぷら,お刺身,煮物等の様々な料理を食べながら, お酒も入って,各テーブルで歓談の輪が広がっているようだった。
お腹も満足したところで,マラソンコースの遊覧へ。途中,母校の水道橋の建物が見えた際には,思わず,車内において校歌の斉唱が行われ,大変,盛り上がった。そして,次の目的地である迎賓館赤坂離宮へ到着した。明治42年に東宮御所として建築され,日本で唯一のネオバロック様式による宮殿建築物とのことで,何回かの改修を施し,和風別館の新設と合わせて現在の迎賓館となり,平成21年には国宝に指定された。世界各国の国王,大統領などをお迎えした時に外交活動の華やかな舞台となる各部屋の内装を参加者は堪能しているようであった。
その後,庭園を散策し,帰路についた。
オリンピックのマラソンコースを遊覧しながら海外,日本の芸術についての知識を深める時間を過ごすことができ,会員達も満足されているようであった。
(平成4年卒・中田 伸一 記)