巻頭言/事業推進部事業の継続と発展を目指して

副会長 早速晴邦
副会長
早速晴邦

(東京歯科大学同窓会会報 平成28年10月号/第405号より)

 本年1月より,事業推進部担当副会長を仰せつかりました。これまで宮地先生が長きにわたりお務めいただいた部署であり,そのあとを引き継いでの重責であり,身の引き締まる思いであります。平成28年度・29年度の同窓会運営の重点項目の一つに「同窓会アカデミア構想による人材育成」があります。
 これまでの伝統あるTDC 研修セミナーを引き継ぎ,そのノウハウを十分発展した形での生涯研修プログラムということになります。
 これまでに携わってこられた先人の方々に敬意を表したいと思います。
 このため,事業推進部の事業の一つとしては,血脇イズムの精神に基づき,また,アカデミア構想に則り,社会的視野の広がりと明日からの診療をより高度なものとする,知識と技術の習得を目指すセミナーが開催されています。
 その根底にあるのは,若手同窓の参加と連携を目的にしているということは言うまでもありません。
 通常行われているセミナーと比較して,内容が格段と充実しており,且つ費用が安価であります。
 是非多くの同窓の皆様の参加をお願いいたします。
 また,新しい試みとして,オンデマンド発信があり,現在のところどうしてもセミナーの会場が,東京ということになってしまいますので,会場が遠くて参加できない同窓のために,オンデマンドにより,学術等の情報を発信できるよう検討しておりますが,問題点もまだあり,充分な機能を発揮できていないのも事実であります。
 これらの事業を推進するにあたっては,担当常任理事並びに学術委員会委員の先生方の献身的なご努力で成り立っていることを忘れてはなりません。
 事業推進部のもう一つの柱として,社会保障制度研究委員会があります。
 研究するテーマが大きく,苦戦をしているところではありますが,我々が直結する医療保険制度も含めて,社会保障の将来を考える部門でありますので,大学に籍をおかれている先生にも貴重なご意見・ご助言をいただきながら,じっくりと進めてまいりたいと考えております。
 事業推進部としては,これまでの執行部で行われてきた事業を継続し,さらなる発展・向上を目指してまいりたいと考えております。会員の皆様の貴重なご意見・ご要望をお待ちしております。
 11月20日(日)には,評議員会並びに本年より新しい試みとしての都道府県代表者会の同日開催が予定されています。
 都道府県代表者会は昨年の評議員会にてお認めいただき,新たな事業として行うわけであり,未知数のところではありますが,評議員会ではお伝えできない各都道府県の支部長に対し,開催することとしております。
 各支部においてのご意見・ご要望を執行部として,真摯に受け止めこれからの会務に反映してまいりたいと考えておりますので,忌憚のないご意見をいただけるよう支部長の先生には,お願いいたします。
 最後に,本年8月・9月にはブラジルのリオデジャネイロにおいて,オリンピック・パラリンピックが開催され,当初心配していた施設の問題およびテロの心配もありましたが,無事終了しホッとしております。日本のアスリートの皆様の大活躍により,国民は若人から夢と感動と勇気をもらいました。次は,2020年の東京オリンピック・パラリンピックとなるわけで,国民一人一人が一丸となって参加し,準備していかなくてはと考えます。
 我々歯科界および同窓会においても何かお手伝いができないものか,待っているのではなく,積極的に参加してゆくことが,必要ではないかと考えている今日この頃です。