江戸川区は東に江戸川,西に荒川と中川が流れ,南は海に面し水に囲まれた南北に長い区です。以前は陸の孤島とも呼ばれていました。
その江戸川区で圧倒的な東京一があります。それは意外なことに公園の面積で,756haとなっています。2位の江東区,3位の足立区を足した面積より広くなっています。一番大きな公園は「日本の渚百選」に選ばれた葛西海浜公園です。園内には日本有数の水族館でマグロが勇ましく回遊していることで有名な葛西臨海水族園があります。鳥類ゾーンでは野鳥観察ができます。芝生広場ゾーンでは日本一の大きさを誇るダイヤと花の大観覧車があります。付近では水仙が綺麗に咲いていました。西なぎさには葛西渚橋を渡っていくことができます。そこには砂丘があり磯遊びができます。
またここから近い北葛西には行船公園があります。和風庭園と数寄屋造りの源心庵があり茶会や句会等に使用されています。
臨海部の大公園以上に江戸川区の公園を特徴づけているのが,区内に張り巡らされた水と緑のネットワークです。その一号が,古川親水公園です。ドブ川が緑豊かな清流に蘇りました。親水公園が5箇所あり,親水緑道は18路線あります。夏には子供たちの歓声と水しぶきが上がります。
このように公園が充実した江戸川区ですが行政ではさらに子育て支援を充実させています。そして未婚率が低く子供の数が一番多いです。その結果平均年齢は23区一の若さを誇ります。さらに一人暮らしの高齢者の割合も最低で三世代同居の割合は最高です。要介護・要支援認定率が23区内最低でお年寄りが元気です。過去の雑誌の統計では住みたい街のランキングではひとつも該当がないのですが住んで良かった街では江戸川区は3つのエリアが選ばれていました。
この江戸川区ですが東北大震災では義援金額が23区内1位で2位以下に2倍以上の大差をつけたそうです。23区内で所得は低いが家族で助け合いながら生活している江戸川区の人々。一方所得は高いが離婚率が高く競争を強いられている人々。どちらが良いか単純には比較できませんが幸福感に満たされている人が多い事が義援金の多さに繋がっているのでしょう。ビバ江戸川!
(昭和60年卒 高木 康正)