静岡県支部/総会報告

 第75回静岡県支部定時総会が平成27年12月13日(日)にホテルアソシア静岡において70名の出席者により開催されました。同窓会本部より宮地建夫副会長にお越しいただき,同窓会の会務報告および大学の近況について紹介していただきました。血脇記念ホールでの入学式や卒業証書授与式の様子などもスクリーンに映し出されました。卒業証書授与式は以前とは様子が変わり,アメリカの青春映画で目にする四角い帽子とお揃いのガウンをまとった大学院生が卒業生と同席し,ホールの前方を占めていたのが印象的でした。松下茂支部長(昭和50卒)からは,昨年7月に22年振りの発行に至った静岡県支部沿革史Ⅱの原稿執筆や写真などの資料提供に対するお礼がありました。浅野尹男編集委員長(昭和45卒)の元,編集責任者の森泰彦先生(昭和56卒)を中心にして,貴重な写真をふんだんに使用したすばらしい沿革史ができましたので機会がありましたらお目通しいただければと思います。本当に残念なことですが大役を果たされた森先生が病に倒れ,懸命なリハビリに励んでおります。一刻も早く元気に回復されることを願っております。
 今回の記念講演には東京医科歯科大学齲蝕制御学講座の非常勤講師であり浜松市で開業している田代浩史先生(平成11医科歯科大卒)を講師としてお招きし,『最先端のコンポジットレジン修復~齲蝕治療からダイレクトブリッジまで~』と題した講演をしていただきました。他大学卒の講師による講演は静岡県支部としては初の試みです。若手講師に臨床的な講演をしていただくことで,静岡県の若手同窓会員にも興味を持ってもらおうという松下支部長の狙いだったようです。松下執行部の努力の甲斐もあり,少しずつではありますが平成卒の同窓会員の出席が増えてきたように思います。講演では一般的なメタルフリー修復としてのカリエス処置の症例から,破折歯や離開歯列の修復症例,そしてダイレクトベニアに留まらずダイレクトクラウンひいてはダイレクトブリッジといった症例をレジン築盛テクニックの勘所の説明とともにきれいなスライドで供覧していただきました。
 芦澤徹由副支部長(昭和51卒)による開会の辞に続き,松下支部長のご挨拶で始まった懇親会には65名の参加がありました。引き続き,ご来賓の宮地副会長,柳川忠廣静岡県歯科医師会会長,小沢照雄同副会長(昭和51卒),そして静岡県立大学短期大学部教授で本学同窓の田中丸治宣先生(昭和51卒)からそれぞれご挨拶をいただきました。その中で田中丸先生からは平成9年に赴任された静岡県立大学が来年の3月で定年を迎えるということもあり,これまでを振り返ったお話しを聴かせていただきました。喜田正昭先生(昭和34卒)による乾杯のご発声の後は,終始和やかな雰囲気で同窓ならではのひとときを過ごしました。親睦を深めあった楽しい夜は,次期支部長に決まった神田潤二副支部長(昭和50卒)の閉会の辞で終了となりました。

追記
 当日撮影した集合写真のデータ破損により紙面に掲載できなくなってしまいました。ご出席いただいた先生方には,この場をお借りしてお詫び申し上げます。

(平成6年卒・赤堀 仁則 記)