平成26年11月30日(日)名鉄グランドホテルに於いて,平成26年度東京歯科大学愛知県同窓会総会,懇親会が本学副学長の一戸達也先生,本部同窓会常任理事の蛯谷剛文先生にご臨席いただき,45名の会員が集い開催された。
橋本雅範専務の司会進行のもと,杉浦正人副会長の開会の辞に続き成瀬 健会長は以下のような挨拶をされた。「現在,愛知県同窓会の会員数は184名であるが,平成15年当時には234名の会員数であったので,この10年余りの間に50名ほど減少したことになる。会員の減少は本部でも喫緊の課題であるが,愛知県支部においても若い先生方にとって魅力ある事業を企画し積極的に入会のきっかけにしていきたい。次に東京歯科大学同窓会の前身となる『高山歯科医学院院友会』が1895年に発足して以来,来年で120周年となり11月29日(日)に記念行事があるので出席をお願いしたい。また,来年の6月に参議院議員の島村大先生をお招きして,政治連盟講演会を開催するのでご参加頂きたい。以上のような事業を通じて同窓会がさらに活性化し,今後,地域に帰って来るであろう優秀な後輩を受け入れる受け皿となるよう活動をしていきたい」と述べられた。
続いて,今年度ご逝去された9名の会員,3名の会員家族への黙祷が捧げられた後,副学長の一戸達也先生より,大学の近況,愛知県同窓会の子弟の状況,水道橋本館に隣接する西館の建設,新法人の体制,講座の再編成,平成27年入学試験の概要等について等を具体的に分かり易く説明を戴いた。本部同窓会蛯谷剛文常任理事からは,評議員会報告,一般会務報告,新しい同窓会へのアプローチ,大学との連携,120周年記念行事の案内と120周年を機に新たな同窓会事業を見直した『TDCアカデミア構想』についての説明があった。
続いて牧野健司先生(昭和43年卒)の議長のもと,平成26年度収支現計報告を始め各部から報告がなされた。議事では平成25年度収支決算,母校西館建設への寄付の件等,上程された議案がすべて承認された。また,表彰では平成26年春の叙勲を受けられた3名(文末参照)の先生方への顕彰がおこなわれ,記念品が贈呈された。
その後の記念講演会では,「敷地への安全性を確保する『津波』『液状化』『集中豪雨』への備え」という演題にて,㈱日建設計シビル代表取締役社長である浅見秀樹氏に講演をして戴いた。日建設計は東京ドーム,スカイツリー等多くの設計を手がけた日本最大の建築設計の会社であり,浅見氏は山口堅三常任理事の高校の同級生で,稲毛の千葉病院近くに住まわれていた頃に東歯野球部のコーチをしたことがあり,さらに日建設計は日本一古い歯科大学の本校と同様,日本一古い設計事務所であり,一時期水道橋病院の上に間借りしていた等,偶然にも多くのご縁があった。講演では地震のメカニズムから東日本大震災の被害状況,南海トラフ大震災が起きた時の被災状況,備え等,大変分かり易くタイムリーな講演であった。
最後に毎回会員が楽しみにしている懇親会が同会場にて行われ,ご来賓として愛知県歯科医師会副会長の内堀典保先生にご挨拶を戴き,出席者のうち最高齢である橋本京一先生(昭和19年9月卒)の91歳と思えぬ若々しい乾杯!で始まり,和気藹々とした会が催された。宴席では鈴木祥夫常任理事のお嬢様である鈴木奈津子様(バイオリン),奥様の鈴木令子様(ピアノ)によるミニコンサートが行なわれ,清々しい気分になった会場は大いに盛り上がり,最後に恒例の校歌斉唱を小関健司理事の指揮の下,10名の平成卒の若手会員が壇上に上がり,熱唱し終わりを迎えた。この若手の先生方の盛り上がりを見ると,血脇イズムが一段と浸透し,ベテランの先生方と若い先生方が力を合わせ,集結する同窓会の息吹を感じさせる会となったのではないだろうか。
愛知県同窓会叙勲褒章受章者 平成26年 春の叙勲
- 【瑞宝双光章】 岡田修二 先生 昭和22年卒
- 【瑞宝双光章】 林 晉 先生 昭和25年卒
- 【瑞宝双光章】 ⻆倉 功 先生 昭和26年卒
(長谷部 雅志 記)