日 時: | 2013年7月10日(水) 午後7時より |
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会 場: | TDCビル13階 A教室 |
講 師: | 小宮山 彌太郎先生(東京都開業) |
対 象: | 歯科医師、スタッフ等 |
演 題: | 『インプラント療法を再考する』 |
参加費: | 会場費 1,000円 (東歯大病院の先生・研修生・学生は無料です。名札を着用してください。新進会員の参加も歓迎いたします。) |
1983年6月7日が、わが国における今日のタイプのインプラント療法の夜明けと言える。ペル・イングヴァール ブローネマルク教授が来日し、東京歯科大学水道橋病院の手術室において、口腔外科の故 重松知寛教授をはじめとするスタッフとともに、62歳の女性の下顎無歯顎に6本のインプラントを埋入した。当時、本法はそれ以前のインプラントと大差は無いと冷ややかな目で見られていたが、諸外国での注目の高さに影響されてか、2000年代に入ると何処でも見聞きする治療法になった。それに伴い、営利を優先した誘導に惑わされる患者が増えつつあることにより、歯科界への風当たりは強くなり、さらに歯科医師への評価が下がるといった要因にもなっていることは嘆かわしい。いかにしたら、インプラント療法を利用して歯科界が明るい方向を目指せるか再考したい。(演者抄録より)
本年4月にハワイで開催されたAcademy of Prosthodonticsのミーティングにおける小宮山先生の講演を軸に内容を組み立てていただければとお願いしています。そのタイトルは「Learning from the past(過去から学ぶ)」。このところ「歯界展望」で小宮山先生の連載を拝見できますが、現在当然のように行われているインプラント治療のプロトコールに一石を投じる大変興味深い内容です。
インプラントを治療のオプションとされている先生はもちろん、されていない先生も、臨床症例を通して講師の患者さんに向き合う姿勢に是非触れていただきたい。バーチャル時代になってきた今だからこそ、ご本人の肉声、講演会の空気感に触れ、我々みんなで歯科医療の本流を極めたいと望んでいます。
(学術委員会より)
講師プロフィール
- 東京歯科大学1971年卒業 歯学博士
- 東京歯科大学臨床教授、神奈川歯科大学客員教授
- ブローネマルク・オッセオインテグレーション・センター所長