鹿児島県支部/会員一泊旅行開催

 平成24年7月28~29日,長かった梅雨が明け,久しぶりの青空が広がった週末,当支部で隔年開催が恒例となった1泊懇親旅行が開催された。今回の目的地は熊本県の人吉,球磨川沿いに広がる盆地は九州の小京都とも呼ばれる歴史ある街だ。

 初日は鹿児島中央駅から観光特急「はやとの風」に乗車。発車前からあちこちで「プシュッ」と開缶の音が響き,参加者の意気込みが感じられる。雄大な桜島を車窓に錦江湾沿いを北上し,九州で人気№1の駅弁・嘉例川弁当をいただく。吉松駅で「しんぺい」に乗り換え,鹿児島・熊本県境の険しい山をスイッチバックやループ線を走って越え,終点の人吉へ。途中駅ではお土産を買ったり,明治時代の駅舎を見学したり,地方のローカル線ならではのゆったりした旅だ。宿のマイクロバスで旅館「あゆの里」に到着。球磨川を見下ろす風光明媚な温泉に浸かり,いざ宴会場へ。内田会長の挨拶と篠原会員の乾杯で始まった宴会では,途中に森原県歯会長の近況報告なども挟みながら,地元で獲れた鮎の塩焼きなど美味しい料理に舌鼓を打ちつつ会員相互の親睦を深めた。さらに部屋に戻ってからは皆でオリンピック(柔道)に応援の歓声を発しながらの2次会で夜は更けた。

 翌日はマイクロバスにて各地を移動。水しぶきを浴びながらの球磨川急流下りを体験し,球泉洞で鍾乳洞を見学した。しらかわうなぎ店での昼食は,鰻の卸価格高騰のあおりで若干さびしい内容であった。

 さらに国宝・青井阿蘇神社を参拝し,幽霊寺とも呼ばれる永国寺では高山歯科医学院の講師も勤めた近代いちのい歯科医学の先駆者と言われる一井まさつね正典先生の碑を見学したのち鹿児島市内への帰路に就いた。

 内容盛りだくさんの素晴らしい旅行を企画された米良・下津両幹事に感謝するとともに,支部の大先輩の先生方がいつまでもお元気で一緒に活動できることを切に願う。

(田松裕一 記)