副会長
加藤木 健
(東京歯科大学同窓会会報 平成24年10月号/第388号より)
このたび,矢﨑秀昭会長のもと,東京歯科大学同窓会副会長に任命されました,昭和46年卒業の加藤木健でございます。昨年までは神奈川県支部連合同窓会の会長をつとめておりました。総務部厚生,広報と,梅村副会長とともに渉外を担当しています。矢﨑会長を中心に本執行部は「より強い会員との連携のもと,組織力の増強につながる未入会者対策と母校との連携,支援の強化」を最重要課題として事業展開を行っています。
母校で4月より「さいかち坂校舎」にて新入生の授業が始まり,「水道橋校舎」では口腔外科診療室が完成し,さらに高度歯科医療センター(口腔インプラント科)も開設されました。また血脇記念ホールの入る新校舎の建設も着々と進んでおります。
そして今年,我々を一番驚かせてくれたのは,第105回歯科医師国家試験において,全国で断トツ第一位の合格率を勝ち得てくれたことです。この成果が得られたのは,伝統あるわが校の学術研究と教育制度の確かさによるもので,今後もますます発展してくれると確信しております。また臨床歯科診療の分野においても,さらなる診療設備の充実をおこない,わが校の優秀な人材を駆使して臨床歯科の発展を図り,日本の歯科診療をリードする立場を不動のものにしていただきたいと思います。
同窓会ができることは,さらに組織力をアップさせ母校に対して強力な支援をすることです。現在,私立の歯科大学は,大学の存続を懸けて,デフレ経済の中,スーパーマーケット,電気量販店なみのダンピング合戦や海外の学生の招致などを繰り広げております。しかしながらはたしてそのような方法で大学の存続が出来るのでしょうか?入学者の減少,経営不振の原因は世界不況のなか,何の的確な政策を打てない日本政治にあるのではないでしょうか。大事なのは,一刻も早い景気回復であり,デフレからの脱却です。財務省は約1,000兆にも及ぶ赤字国債の金利負担の増加を恐れ,当分の間,円高,増税路線を継続しようとしています。現在の政治の混乱のなか,政策により国民の生活が大きく左右されていると強く感じています。
歯科界の置かれている状況を打開するには,歯科界の政治力と官僚に物申せる優秀な政治家が必要です。わが校は今までに同窓の中から鹿島俊雄先生,関口恵造先生,浅井美幸先生,井上裕先生,そして川口浩先生といった多くの政治家を輩出しています。このうち元理事長の鹿島先生,井上先生は大臣も経験されております。これだけの政治家を出している歯科大学はわが同窓会のほかにはありません。
現職の衆議院議員川口浩先生は日歯の職域代表として,来年7月の参議院に立候補を予定し,選考に向けて全国を駆け回っています。
また千葉県の白須賀貴樹先生は次期衆議院選挙に自民党から立候補を予定し,当選が確実視されています。
日歯連盟の理事長を務めた,神奈川県の島村大先生は来年7月の参議院選挙に神奈川県選挙区に自民党公認候補として立候補が決まりました。
これらの先生方を同窓会として全面的に支援し,当選したあかつきには,国政で医療行政の改善に全力を尽くして頂きたいと願っております。それが歯科界の健全化につながり,諸問題解決の近道であると思います。