大分県支部/平成23年度総会および学術講演会

 東京歯科大学同窓会大分県支部平成23年度総会が平成24年4月21日大分オアシスタワーホテルにて開催されました。吉武勝副支部長の開会の辞に続き,吉澤健介支部長より挨拶を頂きました。会務報告ではこの一年で亡くなられた4名の先生方に黙祷を捧げ,新入会の川上和久先生のご紹介をしました。その後吉澤支部長より九州地域同窓会・支部長会ならびに本部評議員会についての報告があり,続いて会計報告,監査報告があり,平成23年度の会計決算の承認を行い,平成24年度の会費徴収方法の承認を行いました。最後に,来年度より吉武勝先生に支部長になっていただく事を出席者全員で承認し総会を終了しました。

 学術講演は解剖学講座主任教授の阿部伸一先生に「臨床に役立つ機能解剖」と題してお話していただきました。最初に「インプラントオペ,外科小手術の危険回避に関するポイント」についてお話になり,歯牙喪失後の顎骨の変化により神経血管等の位置が有歯顎の場合とどう変化するのかを解説していただきました。続いて「総義歯製作の勘所および高齢者の咀嚼・嚥下機能」についてというお話では,高齢者の嚥下機能を理解し嚥下機能を取りいれた義歯の作成がなぜ重要なのか,義歯の吸着における機能解剖学の理解の重要性について解説していただきました。

 阿部先生からは昔懐かしい解剖学の空欄の付いたハンドアウトを頂き骨・神経血管の変化や筋肉,顎関節の作用,動きについて動画等を使って非常にわかりやすくお話いただき会員の先生方にも大変好評でした。最後に,最近の東歯大の様子についてお話いただき講演会は終了しました。

 記念撮影の後,場所を都町にあります「ふく亭本店」に移し懇親会を行いました。吉武副支部長の乾杯の音頭で始まった懇親会はすぐに和気あいあいとした雰囲気となり,シーズンも終盤となったふぐに舌鼓を打ちながら,ビール,日本酒,ひれ酒とお酒もみなさん進み,お店の方からも“皆さん仲がよろしいですね”などと言われているうちに,楽しい時間はすぐ過ぎてしまうもので,あっという間にお開きの時間となってしまいました。外はあいにくの雨模様でしたが,十数名の先生方は二次会にも参加され,今年の総会・懇親会も無事終えることができました。

(小野 聡 記)