平成10年に卒業してから実に15年もの歳月が流れた本年2月11日,ホテルメトロポリタンエドモントにて卒業後初めての同窓会が開催されました(15年間1度も同窓会を開催しない学年も珍しい)。当日は70数名の参加でしたが,皆そのほとんどが卒業式以来の再会となりました。社会に対して何の責任もなかった学生時代から,気がつけば40歳という年齢がもうすぐそこまできている。家庭や仕事,社会に対して大きな変化が各人で動いていたであろう,短いようで長い15年であったのではないだろうか。当日は開宴に先だち,昨年の東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県気仙沼在住の佐藤晶君の挨拶から始まりました。震災直後の惨状や今だ復興には程遠い現地状況の話など,彼の地元気仙沼に対する大きな誇りと愛着を学生時代から聞いていただけに,その心中察するに余る内容でした。
開宴後はそれこそ時間はあっという間に過ぎていき,学年主任であられた一色泰成先生,副主任の斉藤力先生のお話や,現在も大学に在籍する古澤成博先生からは大学の現状などの話を聞くことができました。皆がそれぞれ話に夢中になりすぎて開始1時間が過ぎても誰もほとんど料理に手をつけないような状態で,途中マイクアナウンスで料理を食べるよう指示したほどでした。
15年間同窓会を開催しなかった学年なので,次回第2回の開催も10年後くらいになるのであろうか?さすがにその頃は外見も風貌も皆大きく変わってしまう再会となるだろう。今と変わらぬ我らが母校,東京歯科大学の発展がその時聞ければ幸いです。
(内山博人 記)