巻頭言/副会長に就任して

浮地文夫 副会長
副会長
浮地 文夫

(東京歯科大学同窓会会報 平成24年6月号/第386号より)

 東京歯科大学同窓会の副会長に任命されました,昭和44年卒業の浮地文夫でございます。浅学非才ではありますが,矢﨑会長の足手まといにならないように一所懸命に務め,伝統ある東京歯科大学同窓会のさらなる発展に寄与したいと思っております。

 私の担当は事業推進部の保険でございますが,保険担当常任理事の蛯谷先生や保険常任委員会の各委員と共に,迅速かつ的確な情報を会員の先生方にお届けするように努力致します。4月の診療報酬改定につきましても,新規導入項目の算定方法や注意すべき事項等を,各委員のご努力によりこの会報に掲載出来ました。改定率1.7%とごく僅かな上昇ですが,算定要件等を熟知して診療報酬が1.7%以上上昇するようにして頂きたいと思います。歯科は診療報酬改定時には点数がアップしますが,時間の経過とともに逓減してしまう傾向が有ります。これを防ぐには,これから出されてくる疑義解釈等を良く理解する必要があると思います。これから順次疑義解釈の解説等も解り易く先生方にご提供して行きたいと思います。

 さて,平成元年以降の卒業生の支部入会率は年々低下しており,ここ数年は50%を大きく割り込んでいるのが現状です。支部未入会の同窓生の会費納入率は20%以下です。80%以上の方が会費を納入しておりません。この状態が続けば早晩,同窓会の運営が不可能になります。私は東京地域支部連合会の会長も,現同窓会長の矢﨑先生の後任として勤めさせて頂いておりますが,地域支部連合会も各支部も,新入会員の減少,高齢会員の増加,会員数の減少,それらに起因する会費収入の減少が毎年止まりません。未入会者対策は同窓会本部,地域支部連合会,各支部を含めた同窓会全体の喫緊の問題であります。そこで,本執行部は「より強い会員との連携と母校への支援」をメインテーマとして,「会員の支部入会の促進のための具体的手段の検討」を主要テーマの一つにしている訳です。会員・若手ネットワーク専任担当理事の髙野常任理事を中心として,卒業時や研修医終了時のオリエンテーション等で同窓会,歯科医師会の役割・必要性を説明し,歯科医師会への入会,同窓会への積極的参加を呼び掛けています。また,学生時代から同窓会に関心を持たせ,何らかの方法で同窓会の事業に参画させることが出来ないかということも検討しています。地区からの呼びかけも重要だとおもいます。近隣の支部未入会の先生やご子弟,勤務医等に同窓会参加を勧誘して頂きたいと思います。

 第105回歯科医師国家試験の合格率は97.4%で,国公立を含めた28の全歯科大学・歯学部中第1位の成績でした。同窓として誇って良い成績です。さすが歯科大学の雄である東京歯科大学だと思います。その母校の水道橋移転も順調に進み,3月17日に「さいかち坂校舎」の竣工式が行われ,4月から新入生の授業が行われています。また血脇記念ホールが建設される新校舎の建設も順調のようですが,ホール建設の募金がいまだ予定額の3分の1程度です。本執行部は「母校への支援」をメインテーマに掲げておりますが,大学の発展・充実なくして同窓会の発展もありません。宜しく,ご協力お願い致します。