将棋部OB会/柿澤 卓先生を慰労する会

 平成22年7月10日(土),将棋部創設メンバーが中心となって,6月で水道橋病院長を退職なさった柿澤先生を慰労する会を新宿「隠れ野」で開催しました。どこぞの温泉で盛大にというプランもありましたが,昨今の経済状況からいつものように居酒屋で浴びるほど飲むという設定になりました。当日の出席者は,やはり昨年水道橋病院を退職なさり,柿澤先生とほぼ同じ期間副部長を務めていただいた松井隆先生(現東京都社会保険診療報酬支払基金常勤審査員)を始め,山滋,望月彰,金子節,古屋博,小林寿,紺野義之,安藤浩徳という,「王将」を取られてもなお自分が強いと言い張る屈強のメンバーでした。

 柿澤先生には,なかなか部長を引き受けて下さる先生がいない中,無理にお願いをして約30年の長きにわたり将棋部部長を務めていただきました。現在は「首都医校」で病理学などの教鞭をとられているとのことで,その苦労話などをうかがいました。私が学生の頃を思い出すと,わざわざ長野からみえた開口障害の紹介患者に対し,私に「とりあえずマル模を取っておけ。」と指示され,エイ,ヤー!と無理にトレイを口に入れたら,「先生,口が開きました。」と,患者さんに感謝されたという記憶があります。これでよかったんだろうかと悩む私に「お前は教授だよ。」と大笑いして褒めて下さいました。

 将棋の話になると,望月が大事な対医歯大戦で,「オェー,龍取られちゃったよ。」と相手の角の効き筋に飛車を成り,ポイントゲッターが敗れ団体戦優勝を逃した話や,金子がまだ勝敗がついていないのに形作り(注;プロ棋士が形勢に差のついた将棋をアマチュアにわかるように棋譜を整えること。)をする話,また,山が序盤を失敗し自玉に必死(次に王手で,必ず王将を取られるという状態)がかかってしまったが,王手,王手と攻めまくり,まだ詰んでいないのに相手は嫌気がさして投了(負けを認めること)し,体力で逆転勝ちしたことなど昔話に花を咲かせました。

 今回の会合には,欠席の会員多数からご寄付をいただきありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。また,名簿不備なため今回連絡できなかったOB には,このような会にご参加いただけるようでしたら,メール等で連絡いただきたいと思います。
連絡先sig.yama(アットマーク)mx2.ttcn.ne.jp

 現在,将棋部の現役部員は活動休止しているようですが,新部長に矢島安朝教授(口腔インプラント学講座)を迎えて水道橋移転に向けなんとか部室を確保し,このユニークな人材の集うクラブを存続してもらいたいと思います。

(山  滋記)