2017 TDC アカデミア 卒後研修 ベーシックセミナー
「歯周炎の患者さんについて考える」
〜病態の把握から〜
歯周病の治療における、病態の把握を中心に歯周病検査と臨床症状の関連付けを考えていただくセミナーです。
また実際の歯周病症例を、グループ・ディスカッションにて治療の疑似体験をしていただきます。そして症例解説を通して、症例の情報収集、分析、診断能力を養い、病態の把握、経過観察の重要性を習得していただきます。
日常臨床において、単純な処置はそれほど悩まずに、学生時代に学んだことを生かして治療できることが多いと思います。しかし歯の欠損があり、歯周病があり、カリエスなどいろいろな要素が絡みあうと、患者の口腔内を診て瞬時に治療計画を頭の中にイメージすることは難しいのではないでしょうか。
本セミナーは、患者情報の重要性、病態の把握、治療計画、記録の重要性に対する講演とグループディスカッション(模擬チュートリアル)を行い、症例の情報収集、分析、診断能力を養うことを目的とし、問診、診断、治療計画の大切さ、経過観察の重要性を習得していただきます。
特に臨床経験の浅い先生方に最適のセミナーとなっております。
日々の臨床では、様々な病態を呈する歯科疾患に対応していると思います。小さなカリエス、軽度の歯周病、一歯欠損など、学んだことをそのまま生かせる症例もたくさんあります。しかし、それでは対処できない症例が沢山あることも現実です。いわゆる難症例の処置方針をどのようにしてよいか分からず、まずは「できるところから治療して…」「様子をみながら対症療法…」という経験はありませんか。
難しい症例は様々な要素が絡み、病態の本質をカモフラージュしていると考えられています。特に経過の長い歯科疾患では、現症に至るまでの要因が複雑で、症状にも個人差が著明になってきます。
そこで本セミナーでは、「病態が複雑でどこから手をつけてよいのか分からない」という疑問を解決するために、患者さんの個の多様性に着目し、豊富な症例を通して歯科疾患を把握し、患者さんとの関わり方もあわせて理解していただきます。