今年度より東京歯科大学同窓会では、若手会員の活躍を期待し、卒後5年以内の会員を対象とした「新進会員」制度を取り入れることとなりました。そこで、新進会員制度発足を記念し、「新進会員の集い」を開催いたします。
〜卒後5年までの先生へ〜
奮ってご参加下さい。当日は、若手会員による講演、懇親会を予定しております。
もちろん無料です。(6月初めに、同窓会事務局より出欠の案内ハガキが届きます)
今年度より東京歯科大学同窓会では、若手会員の活躍を期待し、卒後5年以内の会員を対象とした「新進会員」制度を取り入れることとなりました。そこで、新進会員制度発足を記念し、「新進会員の集い」を開催いたします。
奮ってご参加下さい。当日は、若手会員による講演、懇親会を予定しております。
もちろん無料です。(6月初めに、同窓会事務局より出欠の案内ハガキが届きます)
近年、インプラント治療はその治療法も多岐に渡り、継続して研修を受けて新しい知見を得ることが必要になってきています。一方で「温故知新」とも言われるように、基本的な知識や技術の習得も欠かすことはできません。昨今のインプラント治療を巡る、社会的評価の低下に対し、知識を整理し、基礎を固め、応用力を高めることが、今こそ必要なのではないでしょうか。
そこで、近代インプラント治療の祖であるブローネマルク教授の直弟子である小宮山彌太郎先生から、インプラントの基本を修得するセミナーを開催いたします。是非この機会にご参加いただき、日々の臨床にお役立て下さい。
卒研セミナーでは、これまでにMTMや小児の床矯正装置のセミナーを行ってきました。その中で矯正治療における診断の重要性について触れてまいりましたが、やはりセファロを用いた分析を行っていくことが症例の理解をより深め、正しい診断には大切だと思います。さらに、セミナー受講後に頂いたアンケートの結果を見ましても、セファロ分析を取り入れたいという先生は多くいらっしゃる様です。そこで、今回は矯正学講座の協力により矯正科研修医のトレーニングに準じた、セファロトレースと症例分析を学べる3日間のセミナーを企画いたしました。これから矯正を始めたい先生の基礎、臨床に矯正を取り入れている先生のステップアップ、また一般の歯科臨床にも応用できる大変役立つコースになるのではないかと思います。
歯科医療の進歩はめざましいものがあります。多くの新しい技術や材料が次々と紹介されます。しかしながらそれらの有効性や術後経過がご自身の日常臨床できちんと評価されているでしょうか。どんなに革新的な技術でも、それを使いこなすためには、基本的考え方とスキルをしっかり身につけ、基本技術を積み重ねることで急速な変化に対して「ぶれない」ことが必要です。さらに私達臨床歯科医は一人ひとりの患者さんのQOL向上のために、総合的に診る目が求められます。〔知っていること≠できること〕というコンセプトのもと本年度セミナーを企画いたしました。
セミナーNo.1は、臨床研修医ならびに卒後5年以下の歯科医師を対象に、患者さんと長く関わりながら臨床を続けていくために必要な資料採取の方法、重要性を解説いたします。同窓会若手支援として無料のセミナーと致します。
セミナーNo.2、No.6、のイブニングセミナーは、できるだけ多くのみなさんに参加していただきたく平日の夕刻より行います。この2つのセミナーでは「歯」を守ることにより「歯列」を保全する大切さを再認識していただきます。No.2では補綴物に絞ってエビデンスを交えながらコ・デンタルスタッフとの共同作業の重要性をお話しいただき、No.6では歯周治療の観点からご講演いただきます。
セミナーNo.4では「人」をテーマに口腔単位の健康、患者満足度を維持しつつ患者さんと長く関わる臨床の実践をご講演いただきます。
さらに新しい試みとしてセファロ分析3日間コースならびに水道橋に移転した新校舎実習室を使用してCAD・CAMに必要な形成の基本技術を習得していただけるセミナーを企画いたしました。
各セミナーでは、毎日の臨床にすぐに活かすことができる重要な知識、技術を再確認していただきながら、臨床に直結する問題解決のための手法や考え方を学ぶことができるようにプログラムされています。この機会に是非通年受講をお薦めいたします。
日々の臨床では、様々な病態を呈する歯科疾患に対応していると思います。小さなカリエス、軽度の歯周病、一歯欠損など、学んだことをそのまま生かせる症例もたくさんあります。しかし、それでは対処できない症例が沢山あることも現実です。いわゆる難症例の処置方針をどのようにしてよいか分からず、まずは「できるところから治療して…」「様子をみながら対症療法…」という経験はありませんか。
難しい症例は様々な要素が絡み、病態の本質をカモフラージュしていると考えられています。特に経過の長い歯科疾患では、現症に至るまでの要因が複雑で、症状にも個人差が著明になってきます。
そこで本セミナーでは、「病態が複雑でどこから手をつけてよいのか分からない」という疑問を解決するために、患者さんの個の多様性に着目し、豊富な症例を通して歯科疾患を把握し、患者さんとの関わり方もあわせて理解していただきます。
歯周治療と歯根膜との関連を考えるとき、その再生機能が注目されがちですが、その健康度を意識することも大切です。
歯周基本治療は、視診により歯肉の炎症を確認し、プロービングデプスによって失われた付着を推測し、プロービング時の出血状態で歯周炎の活動性を把握しながら進めますが、これらは炎症のコントロールを行っていくときの指標です。
炎症と同時に力のコントロールが必要、とよく言われますが、そのためには力を受け止める歯根膜の状態を診なければなりません。歯根膜は直接には見ることも触ることもできないので難しいですが、動揺とデンタルX線写真を読むことで、歯根膜のダメージを知ることはできると考えています。
歯肉の炎症を改善すると同時に力によってダメージを受けた歯根膜の健康を取り戻すことが歯周基本治療の目標であり、健康が得られれば、支持機能だけでなく、再生機能なども最大限に発揮されると感じています。
歯根膜の声なき声を聞きながら行う歯周治療を紹介します。
千葉 英史 記
歯冠修復治療において、高強度のセラミックスの開発や接着技法の進歩によってCAD/CAMを応用した審美的、機能的回復を目的とした補綴治療が注目されています。さらに近年では、開発当初のものに比べ格段に進歩してきました。そこで本セミナーでは、オールセラミックス治療を中心としたCAD/CAMによる補綴物作製の適応症や注意点を整理し、実際の臨床症例から見える問題点と解決策、クラウンワークの設計方法などについて、多方面からの講演を通して理解を深めていただきます。
また、支台歯形成、接着・合着の基本操作を実習していただき、支台歯形成後のCAD/CAMへの読み込み、コンピューター上での設計、削り出しの工程を見学していただきます。これからの臨床にオールセラミックスを取り入れようとする初心者の先生方にお薦めしたいセミ
ナーです。
歯科医院には様々な患者さんが来院します。同様に歯列やそれを構成する歯も人それぞれです。私たちは小さな補綴物を作る上でもその患者に適した形態や咬合を付与しなければなりません。しかし実際の臨床では「患者に適した補綴物」を製作することは困難で「補綴の基本」を整備して、その上に個別性を配慮してゆくしかありません。
また補綴の基本を構築するには歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士のコミュニケーションは不可欠です。長持ちする補綴物を目指し印象採得の精度を上げようとすれば、歯肉の炎症のコントロールが重要で、磨きやすい補綴物を作ろうとすれば歯科衛生士と歯科技工士の接点も必要になってきます。炎症のコントロールができていない医院ではメインテナンスもままならず補綴治療は大きな不安を抱えることになってしまいます。本講演では補綴物を長期に維持させるために必要な「補綴の基本」をインレー・クラウンといった小さな補綴物を中心に紹介します。
鷹岡 竜一 記
今まで学んできた多くの知識をどのように実際の臨床に結びつけ、治療していくか大きく問われます。様々な主訴で来院する患者さんに最適な治療をするために、基本的な資料を得ることはとても重要です。中でもX線写真、口腔内写真に代表される臨床記録は、的確な治療計画と患者説明さらには臨床経過を評価して行く上で必要不可欠です。
本セミナーでは、臨床記録の採取方法とその重要性について解説し、実際の症例からどのような診査・診断・治療計画を立案していくか、グループディスカッション形式を通じて学びます。
東京歯科大学同窓会事業推進部シンクタンク委員会では歯科医療や生涯研修のあり方を制度面から考えております。歯科医療のパラダイムシフトとして「チェアーサイドでの口腔機能評価と機能向上を積極的に組み込むこと」を提案します。
超高齢社会を迎え摂食嚥下機能など口腔機能の重要性が再確認されている中、一般歯科診療所内で早い時期から口腔機能を評価し、低下の予防や機能向上を図ることが望まれます。そこで、本年度の東京歯科大学同窓会フォーラムでは、午前中は大局的なアプローチとして、大久保満先生から歯科医療を国民生活の視点からご示唆いただき、井下英二先生には、これまでの地域保健行政でのご経験に基づいた多職種連連携の課題と歯科医療の役割についてお話しいただきます。また、安藤雄一先生にはこれまでの多くの疫学的知見から見えてくる課題について講演をいただきます。そして、午後の部では、石田 瞭先生、糸田昌隆先生、遠藤眞美先生の3人の先生方に、口腔機能の中でも摂食・嚥下および唾液の分泌機能低下の評価と対応を中心に話をいただき、口腔機能低下へどのように対応し一般臨床に取り入れていくかをご提案していただきたいと考えております。