穏やかな陽光に恵まれた平成23年11月21日(日),千葉校舎講堂にて東京歯科大学管弦楽団第33回定期演奏会が開催されました。学生部員とともに演奏に参加した管弦楽部OB会員のみならず,聴衆としても多くの本学OB・OGにご参集いただきました。プログラムはモーツァルト作曲の歌劇「フィガロの結婚」序曲,ブルッフ作曲のバイオリン協奏曲第一番(独奏:岩田慶子),ベートーヴェン作曲の交響曲第5番「運命」の3曲(指揮:直井大輔)で,いずれも名にし負う名曲ばかり。今回の来場者は三百数十名と,駅前チラシ配布を始め現役部員達の地道な広報・宣伝活動とも相まって,千葉校舎講堂での定期演奏会始まって以来,最高数のお客様をお迎えしての開演となりました。
出演のOB会員は昭和28年卒(一期会)の多胡彬OB会名誉会長から平成22年卒の研修医までの23名。50数余年のOB歴の違いはあれど,お客様を前に音楽を奏でる歓びを,学生達と共有できたと思います。
快活・颯爽とした演奏で喝采を浴びたオープニング「フィガロ」に引き続き,実力と美貌の新星,岩田慶子さんと共演の協奏曲も,清冽なバイオリン独奏にオーケストラが力強く応え,聴衆を大いに魅了しました。休憩後,メイン曲「運命」の主題が一糸乱れず(誇張ではなく)鳴り響き,「苦悩」から「歓喜」の終結まで緊張感のある演奏でプログラムを終えました。鳴り止まぬ拍手にお応えしたアンコールを含め,お客様に楽しんでいただけたと思います。
演奏会後,厚生棟食堂において懇親会が行われました。演奏会の成功を犒い,OB会から指揮者,独奏者,学生それぞれに金一封をお贈りしました。散会後は世代毎に二次会に移行,それぞれに盛り上がったとのことでした。
演奏参加OB・OGは以下の通りです。バイオリン:多胡 彬,矢﨑洋子,川口充,齋藤裕香,東條倫子。ビオラ:鏡 宣昭,岡崎 真,酒寄孝治。チェロ:和光 衛,宮田麻未。フルート:伊藤彰人,増岡郁子。クラリネット:水野剛志,林 郁恵。ファゴット:板垣光信,矢﨑宣利。ホルン:野津秀郎,下島隆志。トランペット:鈴木祥夫,神尾 崇,大串圭太。トロンボーン:加藤広之,勢島 典
(昭和57年卒 加藤広之 記)