滋賀県支部/平成25年度滋賀県支部総会および学術講演会開催

 東京歯科大学同窓会滋賀県支部総会が,さる平成25年2月3日,「琵琶湖ホテル」にて開催された。当日は冬晴れの天気であり,総勢22名の参加があった。最初に校歌が斉唱され物故会員に黙祷がささげられた。尾松素樹理事が司会を担当,立木健副支部長の開会の辞に続いて北村眞也支部長が挨拶を述べられた。その後議事に入り,平成24年度の事業報告および会計報告がなされ,引き続き平成25年度の事業計画の協議を行い承認された。また,任期満了に伴う北村支部長の退任挨拶と,次期支部長として藤居正博副支部長を推挙する報告があり,満場一致で承認された。引き続き,学術講演会として東京歯科大学衛生学講座主任教授の松久保隆先生に「口腔衛生学の目指すところ~むし歯予防から口腔ケアまで~」と題した特別講演を行っていただいた。まず2011年に制定された「歯科口腔保健の推進に関する法律」について詳しい説明があり,昨今の子供のう歯の減少とその要因についてお話いただいた。また高齢者の残存歯数の著しい増加に伴う今後の問題点,課題について話された。いずれも予防的な検知から積極的に歯科医院に通う必要性があり,そのための啓発活動や広報活動を積極的に進めるように提言され,講演を締めくくられた。講演のなかでパーセンタイル曲線を使った患者説明法やフッ化物応用法,初期カリエスに対するグラスアイオノマー活用法など明日からの臨床にも有用な情報を数多くご提供いただき,非常に参考になる講演であった。休憩を挟んだ後,懇親会に移った。藤居正太郎先生の乾杯の発声で宴が始まり,和やかな時とともに同窓の親睦を深めた。様々な思い出話に老いは当時を懐かしみ,若きは当時に思いを馳せた。非常に興味深いお話ばかりで東京歯科大学の伝統の重さに感じ入った。東京歯科大学のよき伝統である,年齢を超えた結束力の強さはまだまだ健在であると実感した一日であった。

(戸﨑秀樹・住井浩剛 記)