東京歯科大学管弦楽団/第34回定期演奏会

 2011年11月23日に晴天のもと,第34回定期演奏会が千葉校舎講堂にて盛大に開催されました。本年の曲目は,前半にL. Ⅴ. ベートーベン作曲の劇付随音楽「エグモント」序曲op84,W. A. モーツァルト作曲ホルン協奏曲第3番変ホ長調K4.47とホルン協奏曲第1番ニ長調K.412/514第1楽章が演奏されました。休憩を挟んで,後半には当団で過去に演奏されたA. ドボルザーク作曲の交響曲第8番ト長調op88,アンコールにはJ. ブラームス作曲のハンガリー舞曲第5番が演奏されました。指揮者には直井大輔先生,ホルン独奏には若き俊英の新日本フィルハーモニー交響楽団の藤田麻里絵さんになさっていただきました。「エグモント」は,ベートーベンが実話に基づいたゲーテの戯曲のために作曲した付随音楽で,ベートーベンの作風が凝縮された名曲の一つです。

 ホルン協奏曲は,モーツアルトの友人でホルン奏者のヨーゼフ・ライトゲープのために作曲されたと考えられ,4曲を作曲したとされています。今回は第3番と第1番が演奏されましたが,藤田麻里絵さんの深い朗々としたホルンの響きに多くの観客が感銘を受けたことでしょう。チェコの作曲家ドボルザークが作曲した交響曲第8番は,交響曲第9番「新世界より」に次いで有名で,ボへミヤ的な色彩が濃厚な曲です。このように名曲かつ難曲に挑むために,現役部員は練習に励んだことと思います。また,歯科の単科大学では管弦楽として各楽器が揃わないため,例年と同様に多数のエキストラ参加を呼びかけるのに奔走したことと思います。今年も多胡彬先生を初め,遠路はるばる板垣光信先生など,大勢の全国のOBの先生方が演奏会に参加されました。また,現役部員が医科学生オーケストラで知り合った医科学生の方々や近隣の同好の方々が,エキストラとして参加して下さいました。演奏会成功には,現役部員が演奏会へ向け練習したことはもとより,エキストラの団員や指揮者の先生と緻密に連絡をとり練習計画をたてたからと思います。

 演奏会終了後は厚生棟にて懇親会が催され,現役部員,OBの先生方,エキストラの方々等,多数の方々が出席されました。多胡彬OB会名誉会長よりご挨拶及び乾杯の挨拶をいただき開会しました。懇親会は終始和やかな歓談で進行し,現役部員の幹事と次期の幹事紹介がされ,お開きとなりました。

(平成7年卒 田中大平 記)