血脇守之助先生の書を頂きました

東京歯科大学同窓会会長 矢﨑秀昭

 日本の総義歯学の権威で、多くの義歯に関する著書がある、東京医科歯科大学の元全部床義歯学分野教授で附属病院長をされた、早川 巌 東京医科歯科大学名誉教授からお電話を頂きました。
 早川先生のお話ですと、日大の歯学部で補綴の先生をやっておられ、初代の早川歯科医院の院長である、ご尊父の資料の中に血脇守之助先生の書があったとのことです。以前から総義歯のことなどを通じて早川先生との交流があったことから、ご自分の手元に置いておくより、私のところの方がよりこの書にとってふさわしいのではとのお話でした。
 その後、早川先生は書の専門店にて裏打ちをされ、誠に立派な額に表装さもれて私のところまで届け下さいました。
 東京歯科大学同窓会のホームページに同窓会創立120周年特別企画として平成27年6月10月号の会報に掲載された血脇守之助先生の書についての特集があります。それによりますと、血脇守之助先生は小学学生のころから書を習い、ご両親も大変な能筆家で有ったとのことです。
 血脇先生の書は多くの卒業アルバムにも掲載されていて、この「前途洋々」も昭和4年のアルバムに掲載されています。この年は関東大震災で焼失した後、我々も学んだ旧水道橋校舎が、全国の同窓の絶大なる支援で落成した年でした。
 早川名誉教授に感謝するとともに、血脇守之助先生の東歯大同窓会創設の精神を次世代の同窓に引き継ぐことを目指してゆきます。