三重県支部/総会

 平成27年1月25日(日)松阪産業振興センターにおいて,三重県支部総会が開催されました。
 来賓として同窓会本部より同窓会副会長の浮地文夫先生,母校からは千葉病院の病院教授の森永一喜先生をお招きしました。
 総会は小林寿副支部長の司会で始まり,加藤誠康支部長の挨拶,そして同窓会副会長の浮地文夫先生により同窓会の現状,特に若い先生の同窓会未加入問題,創立120周年記念事業などについて説明をしていただきました。若い先生の同窓会未加入問題は深刻で,本部のご苦労がよく理解できました。三重県においても新入会員は10年間に3~4人といった具合で,年々会員が減少しており,少しでも会員を増やす努力が必要であると痛切に感じております。
 その後,武藤元支部長による議事進行のもと昨年の事業報告,会計報告が行われ,さらに今年の事業,予算の承認が全会一致で可決されました。又,今年は東海地域支部連合会の主催県に当たっており会員への出席要請がなされました。
 記念撮影,休憩の後,森永一喜先生に「千葉病院における歯内療法紹介患者の処置・対応」と題して講演をしていただきました。はじめに病院の水道橋移転後,あまり話題に上らない千葉病院の現状のお話をされました。患者数は増加傾向で喜ばしいのですが,移転に伴う人員不足で大変だそうです。
 そして千葉病院に紹介されてくる歯内療法の難症例のお話に移りました。難症例の原因として 1)感染 2)根管拡大のやり過ぎ 3)歯根の破折 4)歯内吸収 5)根管の複雑性 6)根管の見落とし 7)穿孔などが挙げられるそうです。
 火炎をくぐらせない綿栓,火炎をくぐらせた綿栓,ペーパーポイントでそれぞれどれくらい微生物が残っているか(感染源になりうるか)のお話は,特に興味が惹かれ歯内療法におけるできる限りの無菌操作の大切さが理解できました。又特に感染根管においては,とかく根尖を大きく拡大しがちになるので,注意が必要なことも分かりやすくお話ししていただきました。
 講演終了後,場所を「和田金」に移して懇親会に入りました。地元の人間でもめったに行けない松阪肉専門の老舗に30名が集まり,楠崎先生の乾杯の音頭で宴会が始まり,世代を超えて和気あいあいと楽しいひと時を過ごすことができました。

(宮﨑 弘隆 記)