平成26年4月6日東京ガーデンパレスにおいて近江誠一草薙剣友会(剣道部OB会)会長退任記念会が開催されました。近江会長は昭和63年11月19日の草薙剣友会総会で溝上喜久男先生ご逝去以来空席であった草薙剣友会会長に選出され,以来四半世紀にわたって本学剣道部部員やOBにとっての支えとして会長職を務められてきました。その功績をたたえ,忍足功師範(範士八段)を来賓にお招きし退任記念会が開催されました。会場には遠方から参加したOBと現役剣道部員を交えて50名を超える方々が近江先生へのこれまでの感謝のため集まりました。初めに剣友会会長を引き継ぎました山根源之先生(S45年卒)より経過を含めたご挨拶を頂きました。続いて剣道部部長田﨑雅和先生(S53年卒),ご来賓の忍足功師範からお言葉を頂きました。現役学生部員を代表して中野僚子さん(5年生)から花束贈呈を,そして山根源之剣友会会長から記念品が贈呈されました。
剣道部は大正8年溝上喜久男先生(T7年卒)により武道部として創立されましたが,戦中,戦後と活動は一時停止しておりました。しかし,近江先生と同期の駒形周三先生(S36年卒)や神原常経先生(S37年卒)方々の熱い思いで昭和31年に加藤倉三部長のもと剣道部が復活し,現在に至っております。長久保武彦先生(S40年卒)の乾杯のご挨拶では,OB会名である「草薙剣友会」の草薙の剣の由緒と,戦後剣道部を盛り上げ現在に至ることができた当時の情熱と今後も草薙剣友会を大切にしてほしい旨のご挨拶を頂きました。
近江先生からは剣道部に新しい部旗を贈呈されるとのことで,田﨑雅和剣道部部長に目録が渡されました。そして先生から「剣道は,相手の気持ちを深く読み,自分の心の鏡に相手に映し出す。澄んだ心で相手に向かわなければ映し出すことができない。自然体で心の波の無い状態で向かい合うことが大切である。臨床においても,相手=患者の身になって診ることで真の医療となるという点で剣道と相通じるものがある。」とのお言葉を頂きました。
祝宴の中で駒形守俊先生(H2年卒),田中彰(S50年卒)先生,寺岡洋一先生(S49年卒)からご祝辞をいただき,新入会員,現役部員の紹介など和やかな会を持つことが出来ました。終わりにあたり,渋谷忠幸先生(S41年卒)のもと,剣道部創部100周年にむかって全員で肩をくみ一つになり大きな声で校歌を斉唱,笠井裕先生(S41年卒)の音頭で万歳三唱が行われ,髙橋諄吉先生(S40年卒)の閉会の辞をもって感謝の会をお開きとし,二次会会場に向かいました。
(昭和60年卒 佐々木葉子 記)