北陸地域支部連合会/平成25年度学術講演会・総会開催報告

 去る平成25年9月21日,石川県金沢市のANA クラウンホテル金沢に於きまして,「平成25年度東京歯科大学同窓会北陸地域支部連合会学術講演会・総会」が開催されました。今年度は東京歯科大学同窓会石川県支部の主幹で行われ,福井県支部,富山県支部,石川県支部から合計37名のご出席を頂きました。

 総会に先立ち開催されました学術講演会では,東京歯科大学副学長で歯科麻酔学講座主任教授の一戸達也先生をお招きし「事例に基づく全身偶発症の対応トレーニング」との演題でご講演いただきました。

 最近問題となっている「アナフィラキシー・ショック」など,歯科の診療中に起こる様々な全身偶発症の見分け方や対応についての最新の情報や,大学の現場で教育されている最新の知識を問題形式で解説され,専門的で難しい内容も非常にわかり易くうかがうことができました。会員の皆様も日々の診療にも有用な内容の数々に熱心に耳を傾けておられました。

 総会は,高井勇学石川県副支部長の開会宣言で始まり,加藤成俊石川県支部長が昨今の北陸地域の状況やこれまでの活動の報告,今後の見通しなどについて挨拶いたしました。そしてご来賓の矢﨑秀昭同窓会会長のご挨拶では,東京歯科大学同窓会の結束を再確認すると同時に同窓の絆を新たに感じることができました。その後,寺田仁志同窓会常任理事からの会務報告を経て,東京歯科大学学長代理としてご来賓の一戸達也副学長より,ご挨拶と大学の近況報告を賜りました。本校を取り巻く状況や学生の様子,教育システム,設備に至るまで,スライドを用いて詳しいご説明を受けましたが,時代や学舎が変わっても,そこに映し出された学生の顔には我々の時と何ら変わりのない希望に満ちた表情があり,我々同窓会員も愛校の思いを新たに致しました。

 協議事項では,北陸地域支部連合会の次期会長及び次期地域担当理事に伊藤透福井県支部長が承認されました。温かく,力強い言葉で挨拶を述べられ,我々の士気が大いに高められたところで閉会の運びとなりました。

 様々な世代の会員の皆様にご参集いただいた本会でございましたが,我々にとって,北原白秋先生の遺された「醫はこれ済生ひとへに仁なり」という詞は,世代を超えた共通の価値観であるのだと確信致しました。この尊い思いを次の世代に引き継いでいかなければいけないと強く自覚致しました。

(石川県支部会員 角 大輔 記)