東京歯科大学管弦楽団「創立90周年記念演奏会」開催さる!

 東京歯科大学管弦楽団創立90周年記念の演奏会が2017年11月23日「日本教育会館一ツ橋ホール」にて開催されました。昭和2年に活動を開始,現在まで続く定期演奏会も,東京開催は35年ぶり。2年半前,加藤広之管弦楽部前部長が呼びかけ,OB会・学生共同参画の記念事業委員会を結成(茂木悦子委員長),開催にこぎ着けました。
 当日は学生や同窓生,千葉校舎近隣のサポーターなど多くのお客様がご来場戴きました。お迎えするのは60名を超えるフル・オーケストラ。多胡 彬OB会名誉会長(S28年卒)を始め,36名ものOB団員とその家族団員が学生達と練習を積み,舞台に臨みました。
 演奏に先立ち,管弦楽部OB会会長の松木英作先生(S47年卒)から,当団の歴史をお話しいただきました。そして記念演奏会の1曲目は「東京歯科大校歌」。松木OB会長がコンサートマスター(CM)として楽団を率い,東歯オケを知り尽す指揮者,直井大輔先生のもと,管弦楽版の堂々たる校歌を披露しました。
 次いで学生団長の江川加奈さん(第3学年)がCMを務め,シベリウスの交響詩「フィンランディア」を演奏。OB団員皆が演奏経験を持つ曲だけに,様々な想いが重ねられた重厚な響きで奏でました。
 休憩後のメイン曲は,節目節目で選曲してきたドボルザークの交響曲第9番「新世界より」。演奏前,江川団長から御礼スピーチで開催までの艱難辛苦を乗り越え,当日を迎えた歓びの言葉に胸打たれたのは,舞台上の奏者だけではなかったはず。川西 舞さん(第3学年)がCM席に着座し,指揮者のタクトが振り下ろされると,予想違わず情感豊かな「新世界」が紡ぎ出されました。余韻を残すように「新世界」終楽章が終わると,「ブラヴォー!」の声と万雷の拍手。
 喝采に応えて演奏された「カバレリア・ルスティカーナ」は,安堵感の中に情感溢れる名演で,ホール内は演奏会成功を祝う喜びに満たされました。
 以下,当日ご参加の管弦楽部OB会員です(順不同・敬称略)
《弦楽器》多胡 彬,松木英作,矢﨑洋子,太田功正,市之川敦子,山本勇人,西山和秀,前原彩香,佐藤 麗,鈴木聡太,鏡 宣昭,森島 丘,岡崎 真,酒寄孝治,小川 学,和光 衛,矢﨑紗保,田中健太
《管楽器》北村 正,細川悠希,赤木真理,土居知良,矢﨑宣利,野津秀郎,下島隆志,鈴木祥夫,大串圭太,加藤広之,勢島 典,吉峯綾加,田中大平
《スタッフ》茂木悦子,伊藤彰人,髙市真之,鈴木瑛一,山下慶子,田宮資己,橘 菜々子,番場桃子

(昭和50年卒 茂木 悦子, 昭和57年卒 加藤 広之 記)