巻頭言/120周年後の同窓会に向けて

会計部常任理事 福本恵吾
会計部常任理事
福本恵吾

(東京歯科大学同窓会会報 平成27年10月号/第401号より)

 平成24年1月より同窓会の理事に就任させて頂き,会計部とゴルフ大会を担当させて頂いております平成2年卒の福本と申します。平成卒の理事として初めて同窓会の執行部に加わり2年経とうとしております。雑感ですが同窓会の現況と今後の課題について思うところを書かせて頂きます。
 会計部ではちょうど来年度の予算について検討を行っているところですが,予算の基礎となります会費収入は年々減少しているのが現状です。本年8月現在で同窓会の会員数は9,124名,内支部に所属されている会員は5,535名(卒後5年目までの新進会員を除く)で約60%,また昨年度の会費納入者は約4,500名です。会費収入が減っている主たる原因は平成卒,特に平成二桁卒の会員の会費納入率が下がっているのが現状です。これは歯科界の様々な環境が変わり,私たちの頃のように卒業後,大学の医局や勤務医に務め,数年したら開業,そして歯科医師会に入るという様にならなくなってきている事もあります。勤務医をされていて支部に未加入な場合が多い,あるいは女性で家庭に入られている等,多様な環境にあると思われます。そして,この傾向は今後も続くと考えられ,同窓会の事業を今のように維持するのは困難になってきています。
 矢﨑執行部はこれに対し若手同窓を支援するセミナーや,新進会員,準会員制度を立ち上げ,若い先生に同窓会の良さを理解してもらえるよう努めて参りました。また,今後さらに多くの若手の先生に各種委員会への参加,会務に協力頂く事も必要かと思います。
 現役学生は学年により半数以上が女性との事です。卒業後,勤務医を続ける方,家庭での育児に専念される等,様々な環境が考えられ,女性会員に対し同窓会としてどのように繋がっていくかも今後の課題と思われ,これについても来年度以降,検討を始めようとしている所であります。
 さて,先日行われました120周年記念ゴルフ大会では,平日開催でございましたが,例年を上回るご参加を頂きまして誠にありがとうございました。お申し込みを頂いたにもかかわらず,定員を超えてしまいやむなくお断りさせて頂きました先生にはこの場をお借りしましてお詫び申し上げます。来年は9月22日(木)秋分の日に埼玉県の武蔵丘ゴルフコースにて予定しておりますので,また多くのご参加をお待ちしております。
 同窓会とはいわば家族のようなものだと思います。この号が発行される1ヶ月後には,120周年の記念式典,祝賀会が開催されます。多くの若い先生方にもご参加いただき,120年つづく血脇イズムを享受し,継承するよう諸先輩との交流を深めてはいかがでしょうか。