巻頭言/新執行部の重点課題について

会長 矢﨑秀昭
会長
矢﨑秀昭

(東京歯科大学同窓会会報 平成26年2月号/第395号より)

 本年1月より全国各地域からの新たな役員にご就任戴き,同窓会の新執行部が発足致しました。本年4月からの診療報酬の改定においても明らかの様に,歯科医療のおかれている状況は,長期にわたる国の財政赤字の影響も大きく,関係者の懸命な努力にもかかわらず,大変厳しいものがあります。また,全国の歯科大学におきましても,一時期の歯科医師需給の見通しの誤りと,予想出来ないほどの急速な少子社会の到来により,各大学間におきまして,大変厳しい競争状態となっています。

 同窓会におきましても特に若手の会員の支部未入会が顕著となり,支部によっては会員の減少から,活動に支障を生じるほどの影響が出てきております。

 執行部におきましては卒業時やさらに,在学中から歯科大学における同窓会の特別な意義を理解いただく努力をしております。さらに,最近は長期間にわたり勤務医として仕事を続ける傾向が強くなってきております。そのような状況において,勤務地や居住地での同窓会の各支部加入への手続きなど,ご不明の場合は,是非,同窓会本部にご連絡いただければ,担当の役員等が詳細に説明し,さらに現状にあった対応をご説明申し上げます。

 また,同窓会のホームページをご覧いただくと,同窓会についてのどの様な質問でもお受けするメールボックスがありますので,気軽に相談戴くよう宜しくお願い申し上げます。学生の方も現在は同窓会の準会員として,正式な同窓会の会員となっておりますので,不明なことや,ご不自由に感じていることなど,是非ご相談ください。特に,パスワードなどなくても入れますし,さらに担当役員以外には問い合わせた方の情報などは,分からないようになっていますので,ご気軽にご相談戴きますようお願い申し上げます。

 この様な状況を踏まえて新執行部の重点課題は以下のようになります。

1)支部への加入促進とその具体的対応,2)準会員(学生),新進会員(卒業5年目まで)への同窓会への理解の促進,3)若手ネットワークなどによる若手会員との連携,4)大学との連携による学術等の事業の促進,5)今後の母校への支援機構の構築,6)名簿の作成などによる会員との連携の強化,7)会費収入の確保と会務の合理化による財政基盤の強化,8)会員への情報ネットの促進とホームページの充実,9)日本歯科医師会,日歯連盟との連携の強化,支える会の構築,10)他大学との学術事業等の交流の促進,11)同窓会創設120周年記念事業の実施,12)同窓会アカデミア構想による,学術や医療問題への取り組みと,歯科界における人材の育成,13)大学,学生,父兄会,同窓会員とが一体となった東歯血脇イズムの継承

 東歯120周年の歴史は,常に新たな知識と技術の習得,さらに高度な品格を身につけ,お互いに助け合い,高め合い,それにより人々の幸せに寄与する東歯血脇イズムそのものであります。今後さらに難しい局面にも十分対応できる人材の育成に軸足をおいた同窓会アカデミア構想より,東京歯科大学ならではの同窓会の実現を目指してゆきます。