新年にあたり会員の皆様へ

東京歯科大学同窓会会長 矢﨑 秀昭
東京歯科大学同窓会
会長 矢﨑 秀昭

 新年明けましておめでとうございます。

 会員の皆様にはつつがなく新年をお迎えのことと存じます。

 昨年1月から現大山名誉会長の後を受けて会長になり、丁度一年が経過いたしました。会員の皆さまの絶大なるご支援を賜り、同窓会の諸事業が順調行われている事に心より感謝いたしております。

 平成24年11月に多くの支部のご理解を得て、新たな体制となった評議委員会が開催されました。昨年までより評議員数が大幅に減少したことにより、より効率的な協議が十分に行われたと思われます。

 この評議員会が開催される前に、多くの地域支部連合会にて総会が開催されております。さらに、この連合会総会の前に、どの連合会におきましても支部長会が開かれていて、その席に会長の私はじめ専務等が出席し、各支部での課題や、本部への要望事項について十分なる議論がされております。

 現在、同窓会の最大の課題はどの支部におきましても、若手の会員が著しく減少し、活動にも支障をきたすことが多くなっていることです。特に卒業後10年までの会員が各支部にも所属していないことが多く、それに伴い、会費の納入も大幅に減少しております。

 さらに、日本歯科医師会におきましても30歳代の会員数はその世代の歯科医師数からみて大幅に少ないのが現状です。このままの状態が継続すると、近い将来、同窓会、さらに歯科医師会の機能が大幅に後退し、歯科界の意見が社会的に反映することが著しく困難になることは明白な事実です。

 このことから、現在、若手の会員に同窓会のことをよく理解してもらい、さらにその活動に積極的に参加してもらうよう、できる限りの努力をしております。

 先の評議会におきまして議決されまたように、卒業後5年目までの会員を、「新進会員」とし、この期間の会費の減額、各種講習会の開催、担当との意見交換会、さらに、節目の学年会(クラス会)の開催などを検討しております。

 さらに、大学の理解のもと、学生を同窓会の「準会員」とし、特に会費等の負担はありませんが、海外派遣事業への支援、開催地の支部等を通じての歯学体への支援、県人会への支援などを進めてゆきます。

 また、大学、父兄会のご理解のもと、特に東歯大の同窓でないご父兄と、その出身地の支部との連携を図り、学生時代から支部との繋がりを構築できるよう努力してゆきます。

 いよいよ平成25年7月には水道橋への大学の移転行われることとなっています。移転の工事等は誠に順調に進行しております。しかしながら、歯科大学への受験性の激減から、とくに私立歯科大学は授業料のダンピングなど生き残りをかけた熾烈な競争が生じております。母校が今後とも歯科大学の雄として輝き続けるためには、どうしても同窓の皆様の支援が必要となっております。

 しかしながら、同窓のシンボルとして新血脇ホールを建設するためのご寄附は、現状においてまことに厳しい状況です。寄付の額にかかわらず、お一人でも多くの同窓が協力戴くことが大切なことです。何とか同窓の皆様の御お力で新血脇ホールを完成させ、同窓の皆様の心のよりどころとなることを心から願っております。

 歯科界も誠に厳しい状況が続くと思われますが、東歯大卒業生としての誇りをもって、更なるご活躍心よりご期待申し上げ、新年の挨拶と致します。